習字教室で、どうなりたいですか? 2

小学生から日本習字で頑張って、高校は書道の勉強ができるところに入り(お教室は退会)、大人になったらWebデザイナー。
そんな私(キツツキ習字の指導者)のその後のはなし。

「読むだけで字が上手くなる本」みたいなものを、たくさん読みました。読んだだけです。
実践しなくても、なんか上手くなったような気がするんですよね。

どうしたらまた字が綺麗に書けるのだろう。教えてくださる先生はどこにいるのだろう。頭だけで考えて月日が無駄に過ぎていきました。(仕事や子育てもしつつですが)
ポテチを食べながら痩せたい、みたいなアレです。

ある日、いてもたってもいられず、行動を起こしました。
とにかく教室を探す。ないなら通信で学ぶ。
日本習字って通信もできることにようやく気付いたのもこの頃です。初回提出時に学生の時の書歴を添付したら、ほぼ続きからスタートできました。(もっと早く知りたかった!!!)

結局、効果があったのは、気に入った書体のお手本を書き続けることでした。
毎日書いていれば、少しずつよくなっていきます。
頻度はできるだけ多い方がいいですよ。理想は毎日です。

コツを「知った」だけでは上手くならず、とにかく手を動かすこと。
知ったことを実践していくことです。

当教室では、それぞれの生徒さんの目的に合わせた、より実用的な方法を一緒に考えていきたいと思っています。どのように学習を進めていきたいか、ぜひご希望をお聞かせください。

大人になってからの私の試行錯誤が、どなたかのお役に立てるといいのですが。

習字教室で、どうなりたいですか? 1

当教室は、基本的には日本習字のお手本に基づいて習字・書道の学習をしていきます。

幼児・小学生から毛筆と硬筆を並行して練習し、毎月段級位認定を受けています(これによりモチベーションが上がる子が多いです)。

大人の毛筆なら「漢字部」からスタートし、「臨書部」で漢字の古典にふれるのがおすすめ。「かな部」で、美しい日本の仮名文字がサラサラ読み書きできるようになるのも素敵です。

硬筆・実用書なら「ペン部」で基本を練習し、「くらしの書」で色々な実用書を学んでいくのが良いのではないでしょうか。

これらの方法は、とても時間がかかります。
書道のように「道」がつくお稽古ごとに、近道はないとよく言われます。

指導者である私自身も小学生からずっと日本習字のお手本で練習しており、中学生で特待生(生徒部最高段位になり成人部の課題をする)になりました。

ですので、少しずつ成長していくということに、なんの疑問も持っていなかったのです。

ブランク後(成人してから)また始めようとした際に、だいぶクセがついてしまったことに気がつき、愕然としてしまいました。
その時は、即効性といいますか、すぐに字が上手くなる方法を求めて奔走しました。別の系列のお教室に通ったこともあります。

長くなりそうなので、次回に続きます。

部分練習と作品制作、どちらが大事か

どちらも大事ですよね。どうも、キツツキ習字教室です。

うちの息子の書歴は、このような感じです。

  • 年長から公文書写かきかた
  • 小一から公文書写毛筆を追加
  • 小二で日本習字に移行

どちらにも良いところがありますが、一言でいうと以下のような違いがあります。

  • 公文書写は部分練習をみっちり
  • 日本習字は毎月作品を仕上げる

基礎を一つひとつ積み上げていく公文書写は、幼児から始めるのに最適と感じ、私も基本からペン習字をやってみたかったので、親子で受講していました。

今でも息子の書く字や絵の線は綺麗で、公文書写で運筆力を鍛えたおかげだなぁとつくづく思うのです。毎日少しずつ練習していくスタイルも、疲れなくていいですよね。
私はコロナ禍ということもあり、ペン習字のプリントが捗って捗って…すっかりペンのとりこになりました。

でも、小学校に入った頃から、子供の公文書写教材に物足りなさを感じるようになりました(親の目線から、そしてあくまでも個人の感想です)。

こちらの色紙をご覧ください。

息子が、とあるワークショップで書いたものです。(なぜ戸なのかは謎)
横棒だけが異様に上手で、堂々とはしているものの、フニャッとしてませんか?

毛筆教材を始めて数ヶ月経った頃のことでしたが、習っていない部分が書けていないのです。
繰り返し繰り返し書いた部分しか仕上がっていない。これには不安を感じました。
教材を進めていけば、最終的には完璧に毛筆を極められるのかもしれません。
でも作品が仕上がるのは、一体いつになるのだろう、と思いました。

1年生の書初め(低学年は硬筆作品です)の時にも、親として少し焦りました。
課題が5行もあったのです、公文書写のかきかた教材にそんな長文は出てきません。

子供の頃にやっていた日本習字を思い返してみました。
あれなら毎月作品が出せる!! 硬筆も公文より長い文だったはず!
ということで、息子を日本習字に託しました。
(私が漢字部などで日本習字に復帰したのはその後の話です)

日本習字は、幼児から大人までのお手本があり、毎月作品を提出します。
日本習字の指導員が段級位の認定と添削をし、返却されます。
初心者から段位のある子まで、学年が同じなら同じ課題を練習します。
当然、人によって全然違う作品ができあがります。

日本習字を子供にさせる際、初心者はどうしたらいいのだろう、と、少し思いました。
前月やったことを、新しい子は練習していません。
それでも昔の私は、日本習字でちゃんと上達できていたなと思い出しました。
その時その時の課題で、必要なことを学んでいたのでしょう。

書けない部分があったら、そこを重点的に練習すればいいのです。
1ヶ月で提出しますが、週1で練習したとしても2〜3週で作品として仕上がります。

部分ごとに完璧にしていくことより、少しずつ作品を仕上げる力をつけてほしい。
教室を開設した今でも、息子や生徒さんに対してそう思います。

生徒さんの書く様子を、私は意外とちゃんと見ているんですよ(笑)
その時その人に必要な練習、ちょっとズレて見えるその部分をきれいに仕上げるポイント、お伝えしていきますね。

一緒に学習していく仲間を募集しています。
気になった方は、ぜひ体験から始めてみてください。お待ちしています。

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