部分練習と作品制作、どちらが大事か

どちらも大事ですよね。どうも、キツツキ習字教室です。

うちの息子の書歴は、このような感じです。

  • 年長から公文書写かきかた
  • 小一から公文書写毛筆を追加
  • 小二で日本習字に移行

どちらにも良いところがありますが、一言でいうと以下のような違いがあります。

  • 公文書写は部分練習をみっちり
  • 日本習字は毎月作品を仕上げる

基礎を一つひとつ積み上げていく公文書写は、幼児から始めるのに最適と感じ、私も基本からペン習字をやってみたかったので、親子で受講していました。

今でも息子の書く字や絵の線は綺麗で、公文書写で運筆力を鍛えたおかげだなぁとつくづく思うのです。毎日少しずつ練習していくスタイルも、疲れなくていいですよね。
私はコロナ禍ということもあり、ペン習字のプリントが捗って捗って…すっかりペンのとりこになりました。

でも、小学校に入った頃から、子供の公文書写教材に物足りなさを感じるようになりました(親の目線から、そしてあくまでも個人の感想です)。

こちらの色紙をご覧ください。

息子が、とあるワークショップで書いたものです。(なぜ戸なのかは謎)
横棒だけが異様に上手で、堂々とはしているものの、フニャッとしてませんか?

毛筆教材を始めて数ヶ月経った頃のことでしたが、習っていない部分が書けていないのです。
繰り返し繰り返し書いた部分しか仕上がっていない。これには不安を感じました。
教材を進めていけば、最終的には完璧に毛筆を極められるのかもしれません。
でも作品が仕上がるのは、一体いつになるのだろう、と思いました。

1年生の書初め(低学年は硬筆作品です)の時にも、親として少し焦りました。
課題が5行もあったのです、公文書写のかきかた教材にそんな長文は出てきません。

子供の頃にやっていた日本習字を思い返してみました。
あれなら毎月作品が出せる!! 硬筆も公文より長い文だったはず!
ということで、息子を日本習字に託しました。
(私が漢字部などで日本習字に復帰したのはその後の話です)

日本習字は、幼児から大人までのお手本があり、毎月作品を提出します。
日本習字の指導員が段級位の認定と添削をし、返却されます。
初心者から段位のある子まで、学年が同じなら同じ課題を練習します。
当然、人によって全然違う作品ができあがります。

日本習字を子供にさせる際、初心者はどうしたらいいのだろう、と、少し思いました。
前月やったことを、新しい子は練習していません。
それでも昔の私は、日本習字でちゃんと上達できていたなと思い出しました。
その時その時の課題で、必要なことを学んでいたのでしょう。

書けない部分があったら、そこを重点的に練習すればいいのです。
1ヶ月で提出しますが、週1で練習したとしても2〜3週で作品として仕上がります。

部分ごとに完璧にしていくことより、少しずつ作品を仕上げる力をつけてほしい。
教室を開設した今でも、息子や生徒さんに対してそう思います。

生徒さんの書く様子を、私は意外とちゃんと見ているんですよ(笑)
その時その人に必要な練習、ちょっとズレて見えるその部分をきれいに仕上げるポイント、お伝えしていきますね。

一緒に学習していく仲間を募集しています。
気になった方は、ぜひ体験から始めてみてください。お待ちしています。

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